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  • 執筆者の写真Kawabe Fumi

どうして大工になったんだろう? 7, 古民家再生、そして師匠と呼べる人に出会う

カテゴリー 私の大工の履歴書


木の家・自然な家で、あなたの暮らしを楽しみませんか?

東京・多摩エリアの「つくり家工務店」です





私にとっての仕事とはなんだろう?


最初の工務店をやめ、冷静にこれからの仕事の仕方を考えてみました。


そもそも、子供の頃の私が漠然と抱いていた仕事のイメージは、朝から晩まで、汗水たらして「何かをつくる」というものでした。


なので、スーツを着て、手を汚さずに成り立つ仕事に嫌悪感すら持っていました。


父親は設計事務所を営んでいたのですが、これも興味を持てるものではなかったのです。


やはり、体を動かしてなんぼという感じなんですね。


男としての本能みたいなものなのでしょうか?


理由はよくわかりません。


強いて言えば、子供の頃から体育会系で、体を動かすことで自分を保っていたからなのかもしれません。


動かなくなったら、病気になってしまうのではとすら思っていた節があります。


そういう意味では、大工は私には格好な仕事なんだと思います。


私自身、大工が嫌いなわけではない。


厳しい修行生活が耐えられないと思っているわけでもない。


ただ、そこになにかプラスアルファがほしいと思っていた気がします。



古民家再生に出会う


そんなモヤモヤが尽きない中、居候先のママさんが知り合いのお宅を見せに連れていってくれました。


古材の柱や梁などの骨組みをそのまま利用しつつ、現代の生活に合わせ、しつらえを整えた古民家再生をした家でした。


一目見て、「これだぁ!」と手を叩きました。


そこかしこから、ワクワク感が発せられている。


「こんな家をつくってみたい!」


「つくるのが楽しそう!」


モヤモヤが一気に吹き飛びました。


自分が求めているものに出会ったと感じました。


さっそく、この家を建てた工務店を紹介していただき、とんとん拍子で面接に臨むことになりました。


自らの頭の中も整理できてないのに、ドンピシャなものに照準を合わせてくれたママさんに感謝しかありません。


これまでも、そしてこれからも、私は縁に恵まれていると感じずにはいられません。


まだまだ、お返しができておらず、恥ずかしい限りです。



今では、古民家再生とはどんなものかとは、かなりの割合の人に衆知されているかと思いますが、30年ほど前の当時では一部の人にしか注目されていない建築方法だったと思います。


今回紹介してもらった山共建設さんは、古民家再生という手法をビジネスとして成り立たせた、先駆者のような役割を果たした会社と言ってもいいでしょう。


面接に際して、会社の概要を聞かせてもらったのですが、社員としての大工はいませんでした。

下請けで中小の工務店に大工工事を受け持ってもらうというシステムです。


「あれ?もしかして違うかな?」


と思いました。


しかし、話を聞くと、次世代の大工の養成にもものすごく熱心で、当時は私のように古民家再生に興味を持ち、訪ねてくる若者が、他にもいました。


籍は下請け工務店に置くが、会社内に寮を設けて同年代の者同士で切磋琢磨して盛り上げていこうという仕組みがありました。


仲良くつるんでというのはいやでしたが、切磋琢磨して成長できるならいいかなと思い、お世話になることにしました。


最初は研修という名目で、会社内の別部署となる、土木、製材で半年働くことになっています。


続けられるか見ていたんでしょうね~


重機を少し動かさせてもらったり、


製材ではじいさまたちに結構嫌がらせをされました。


いずれ大工の工務店にいくのでそんなに気にしてもいなかったのですが、違う分野で働いてみるというのは悪いことではなかったなぁと思いました。


それを終えると、ようやく大工工務店に引き取られていきます。


下請け工務店は7、8社あったでしょうか。


どこに行くかは運次第です。



親方の風貌にビビる


その中で引き取ってもらったのが、私の永遠の師匠となる勝家 定さんです。


それまで基本一人で活動していた一人親方で、私が初の弟子となります。


初見での第一印象は


「こ・わ・そ・う」


パンチパーマにぎょろっとした目つき。


もはや、〇くざです(苦笑)


「俺の人生は終わったかもしれない」


そう、感じずにはいられない風貌でした。


しかしながら、話し方は意外にもソフト。


誠実な話に怖さを感じながらも


「大丈夫かな」


と直感で感じました。


その中で、今でも覚えている一言が、


「おまえはスタートする年齢が遅い。

どんどんやらせて、教えていくからとっとと覚えてすぐ出ていくようにしろ」


一見、突き放したような言い方だったかもしれませんが、私にとっては願ったり叶ったりでもあり、この人の下でやっていけると勝手に確証した気がします。


ここまでの流れは疑いもなくすんなりと受け入れていたのが、今となっては不思議な感じもしますが、ある意味、覚悟が決まったのかなと思います。


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