奥多摩中古住宅の断熱リノベーション
キッチン、昨日は雪の動向を気にしながら塗装など仕上げ作業に追われました。
あともう少しで完成です。
今日のポイントは
天板の塗装は「たたら」
初お目見えスライドラック
部屋にキッチンを合わせるのか?キッチンに部屋を合わせるのか?
天板の塗装は「たたら」
天板の塗装は前回もちょっと触れました「たたら」です。
ガラス塗料、セラミック塗料とも言われてますが何より風合いがいい。
たたらさんのHPから
”セラミック塗料を塗装した木は呼吸し続けます。水滴は通さず湿気のみを通し、本来の木材の吸湿性をそこないません”
少し湿った雑巾で拭いたぐらいの感じ。
ウレタンのようなごてっとした膜感はないがしっかり膜を作ってくれてる感じです。
自然でとてもいいです。
写真ではちょっとわかりにくいかなぁ~
ビンも渋すぎます!
初お目見えスライドラック
今回初トライのパーツがこれ!
スパイスラックはこれまでもコンロ脇にコンロの高さと同じくらいの引き出しで作っていましたが、ある見学会での話の中で「あれは使い勝手が悪い」と聞きました。
なるほど最近のスパイスその他調味料は大型化してますよね。
それに対応したのがこのスパイスラックです。
一升瓶はムリですが中程度のびんは入ります。
上の段も高さを調整して20センチくらいの調味料は入ります。
「籐栄」さんってパーツ屋さんで買ったのですが品揃えも豊富でいいです。
部屋にキッチンを合わせるのか?キッチンに部屋を合わせるのか?
ほぼ完成なのですが実は同時進行でカウンターカップボードも作ってます。
オーダーメイドキッチンと謳ってますが私の場合キッチンだけを作っているわけではありません。
どちらかというとお客様とたくさんコミュニケーションをとってキッチンという部屋のプロデュースをしてる感じなんです。
この部屋をどのように使いますか?から始まるのです。
今更ですが今回のキッチンのオーダーをざっと挙げると。。。
現在住んでるところのキッチンが狭いので広々使いたい。
メインの食事はリビングの方で行い朝食など簡単に済ませることができるカウンターがほしい。
収納場所はたくさんほしい。
レンジや食器乾燥機が使いやすい設置場所
余計なモノは削ってコストをかけない。
冷蔵庫の位置
ワークスペースを広げたい。
元々はこんなL型のキッチンが幅を利かせていました。
ちなみに6畳間です。
それをこんなふうにつくっていきました。
勝手口を無くしシンプルなI型キッチンに変更。
テーブル高さでカウンターを設置し邪魔にならない奥行きで収納棚を設ける。
吊戸を2カ所に設けこちらは落下防止のために扉をつける。
キッチンセットの中に乾燥機スペースを設けスライドレールで出し入れする。
レンジは出窓スペースに設け出っ張ってしまうので板を取付。
引き出しを最低限に減らし天板も一番コストがかからない方法を選択。
壁を壊し隣の部屋に埋め込まれるように冷蔵庫スペースをつくる。
シンクとコンロをできるだけ両端に寄せてワークスペース80センチ以上とれるようにしました。
このキッチンとカウンターの間がスペースがなく現場で調整しながらつくっていきました。
こうしていろんなバランスを取りながらキッチンという部屋をつくりあげていきます。
メーカーと私とのキッチンの考え方の違いがここになります。
キッチンセットはあくまでもキッチンというお部屋の一部ですよということです。
キッチンセットありきの部屋という考え方がメーカーで、部屋ありきのキッチンセットというのがわたしの考え方になるでしょうか。
オーダーメイドを基本仕様にする理由もここにあるわけです。
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