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使い回しはアリですか?ナシですか?

  • 執筆者の写真: Kawabe Fumi
    Kawabe Fumi
  • 2021年10月13日
  • 読了時間: 2分

奥多摩断熱リノベーション2


築60年近いこの物件(増改築は多少されてます)。


なかなかの古民家ぶりを発揮しております。


まずは1階天井の解体から。


中からはこんなものが。。。



碍子(ガイシ)ですね。


古民家風の店舗などでたまに見かけますよね。


なんと現役で電気を流してます。


今回は残念ながら配線はやり直しになってしまいますが。


1階天井裏のような点検できないところはこの配線の仕方は使ってはいけないそうです。


また、現代のどんどん増え続ける電気配線では碍子をつけていくと半端ない数になってしまうようです。



床もごっついことになってました。



1階5部屋のうち畳敷きは4部屋。


下地の野地板も年季が入ってますがほとんど傷んでません。

(真ん中のベニヤ板だけのちに補修したのでしょうがべろべろです)




根太、大引組みはさらにすごい!





丸太です。


これらもあまり傷んでません。


切ってみると全く新品です。




むかしは材木の使い回しが普通に行われていました。




元は柱だったようです。


昔は材木も貴重なものだったのでしょう。


役目を果たしたから処分してしまうのではなく使えるところで再利用する。


そこら中に穴が開いていても有効に使えるところで新たな役目を果たす。


みなさんはこの姿をどう思いますか?


私は最初は「使い古しの柱を使い回すのは材料をけちったな」と思いました。


でもよく考えるとこれは素晴らしい再生利用だなと考えを改めました。


60年近く経っているのに強度はしっかり保持してるし、切ってみれば新品と変わりません。


これ以上必要なことはありません。


私も知らず知らずのうちに見た目がきれいでないと商品として認められないという常識にとらわれていたようです。


こちらも今回は残念ながら撤去。


土間を打つのと、断熱施工に支障をきたすので。


それでも処分ではなく、薪ストーブの薪として有効活用してもらいます。



古いものには何かしら学ぶべきことが蓄えられていますね~。

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