おはようございます。
日に日にコロナ感染者が増えていきますが、騒然としつつもどこか他人ごとのように感じている自分がいます。
もっと危機感を感じて対処していかないといけないのかなぁと思いつつも
’例年のインフルエンザと何が違うんだ”
と思う自分もいて、自分の身の置き場を定められずふわふわした感覚でいるのが現状です。
いずれにしても今自分の出来ることをやる!がんばりましょう!
昨日もリフォームで出来ることと出来ないことをお話しましたが、今日はその続きで。
水廻りの配管です。
キッチンを新しくするので位置を変えたいというご希望はけっこうありますよね。
’みんなの顔が見える対面キッチンにしたい~!”とか。
水廻りの位置によって間取りも随分と影響を受けるでしょう。
ただ、これも水を差すようで申し訳ないんですが状況によっては簡単ではないんです。
まず、なにがネックになるかというと主に排水管です。
配管そのものの太さが7センチ前後はあると思います。
そして排水は自力で本管までたどり着くしかないので排水管は下り勾配にしなければなりません。
基本は1/100勾配。
1m行ったら1センチ下るということです。
これが特にマンションなどではとれないことが多いんです。
床下があまりないからです。
コンクリートの下地に直接床を張ってるところではもうお手上げです。
マンションの床が上がったり下がったりが多かったり、ユニットバスを跨いで出入りするとか、洗濯機の場所だけ上がってたりというのはこの配管を通すための処理なのです。
戸建て住宅の方が床下が深いのである程度融通は利くのですが、基礎の関係や2階以上だったりするとかえって厄介なことになります。
基礎に穴を開けるとか天井を壊すなど余計なコストがかかってしまう可能性が出てきます。
排水管は曲がりが増えるほど詰まるリスクも上がります。
そんなわけで水廻りの位置を大きく移動するのを推奨はしないのです。
また、水廻り設備はある程度まとまって設置されてることが多いと思います。
もちろん生活動線を考えた上でもまとまっていたほうが動きやすいと言う面もあるのですが、もう一つ大事な理由があります。
おそらく給湯器もすぐそばに設置されてると思います。
給湯器からの距離が長ければ長いほどお湯の出始めが遅れますよね。
そう、設備が給湯器から離れてると長い給湯管の中に無駄な水が残ってしまうのです。
省エネのためにもできれば避けたいことなのです。
そういうわけで水廻りをまとめ、給湯器からの距離を出来るだけ短くしようという工夫がされているのです。
さらにこれらにガスの配管なども絡んできます。
複雑に絡み合いなかなか思い通りの間取りができなくなることも出てくるでしょう。
工務店さんとコミュニケーションをとり、そこに執着しすぎず全体を俯瞰してよりベターな収まりになるといいですね。
住みやすくするためのリフォームなのでやってはいけないということではないのですが、こんなリスクもありますよってことを理解していただけたら幸いです。
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