おはようございます。
連日寒い朝が続きますね。
この時期は私も腰を痛めやすいのでストレッチをよくこなしてから動き出します。
さて今日は突然ですが、
家の中に入って最初に目がいくのはどこですか?
私は床に無意識のうちに目がいくかな。
床でその家の大体の部分がイメージ出来てしまいますよね。
家の顔とも言える部分、大事に選びたいものですよね。
そもそも一言に床と言っても様々な種類があります。
木製のフローリングはもちろん、タイルであったりじゅうたん、コルク、クッションフロア、Pタイルなどなど。
モルタルでの土間打ちも床になるかもしれませんね。
おそらく部屋の使う用途によって変えたりしてると思います。
トイレ、洗面、キッチンなどの水廻りはタイルやクッションフロアなど多少の湿気にも苦にならない材料を使用されてると思います。
でもなんといっても大半の面積を占めているのが木製のフローリングでしょう。
大きく分けて2つ。
無垢の板を使ったものと合板のモノ。
もちろん私のおすすめは無垢板のフローリング。
なにより自然な木のもつ圧倒的な雰囲気、におい、肌触り。
床暖が入ってるわけではないのになんとなく暖かい感触。
大きな面積を占めるものだけに自然で体に害がないものを選びたいというのもありますね。
でもこの2つの種類の床材。
それぞれに長所もあれば短所もあります。
そのあたりを理解した上で無垢板をチョイスしてもらいたいです。
合板でできたフローリングは11ミリぐらいのベニヤに1ミリにも満たない木の印刷がされた表面材を貼ったもの、また1ミリ以下に薄ーく無垢板をそいだものを貼ったものもあります。
だからぱっと見では合板の床かわからないものもあります。
こちらの短所はこの表面材の薄さ。
何か硬いものを落とせばすぐ下地のベニヤ面が出てきてしまいます。
また南面の掃出しサッシの周囲は直射日光が強く当たるため、経年劣化がひどく表面材がペリペリはがれてきてしまいます。
これらの経年劣化はもちろん無垢板も木なのでありますが相対的に見ても合板の方が弱いかなぁ、寿命が短いかなぁという印象です。
一方、長所としてはすいたり割れたりしないということです。
合板が基材なので季節に影響されず常に一定の品質を保ちます。
曲がったり部分的に痩せてたりということもないので施工もしやすく隙間などができにくくきれいな仕上がりとなるでしょう。
そして最大の長所は安価だということ。
材料そのものの値段差もありますが、塗装の有無の差、そして気づきにくいかもしれませんが施工時間の差があります。
合板フローリングは基本30センチ巾の板を張りつないでいきます。
無垢板フローリングは9センチ巾ぐらいが多いのです。(木の狂いを最小限に減らすため、幅広い板になるほど高価になるため)
単純に同じ面積を張ろうとすると3倍手間がかかるのです。
また無垢板のフローリングはきちんと製材加工されてくるのですが、木は曲がります。
水分が抜けていくことによって痩せていきます。
それは板の先端の小口から順に抜けていくので先端と真ん中あたりでは板の巾も微妙に変わってきます。
これらのバランスを考えて張っていく技術も必要になってきます。
それでも無垢板のフローリングをおすすめするのは雰囲気が圧倒的にいいからです。
やさしい足への感触、なんとも癒やされるにおい、そして健康への害はないということです。
ただ、工業製品になれてしまっている私たち現代人にとってはストレスにもなるかもしれませんが、上手くつきあってもらわなければならないことがいくつかあります。
施工して木が落ち着くまでに4~5年かかります。
その間は季節ごとに痩せたり膨らんだりを繰り返します。
けっこう継ぎ目の隙間が大きくなったりしますが心配しないでください。
多少ゴミがたまってしまうかもしれませんが掃除機をかけてください(苦笑)
多少のひび割れは気にしないでください。(よほど大きなひび割れがあった場合はお知らせください)
塗装は自然塗料のオイル仕上げをおすすめしてますが、たまにはから拭きでもいいので拭いてください。
手間にはなりますが、磨けば磨くほどベルベットのようなツヤがでます。
柔らかい杉のような木を使うと傷はつきやすいです。
でも削ればきれいになります。
結構がんばらなければなりませんが全部削れば色を塗り替えることもできます。
リスクはありますがそれをはるかに上回るメリットがあります。
工業製品は人間のために作られたものであり、リスクが少ないのは当たり前です。
一方で木や自然のものは人間のためにあるわけではありません。
私たち人間の方から歩み寄っていくべきものかなと思います。
自然への原点回帰の第一歩に無垢板とうまくつきあってみませんか?
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