奥多摩断熱リノベーション
天井に断熱材を敷いてます。
今回は16K100ミリのグラスウールを2枚重ね。
隙間なく入れることは当然のこと、さらに大事なことは間仕切り壁の上部に取付ける気流止め。
木で塞ぐのも良いのですが、今回はグラスウールを切って入れてます。
なんのためかといいますと、小屋裏の冷たい(あるいは暑い)空気が壁に侵入できないようにします。
この気流止めは上だけでなく床下の部分にも入れます。床下からの空気を入れないようにです。
断熱気密施工においてはとても重要な作業となります。
さて、今回の家では壁への断熱材は基本的には入れません。
土壁ということもありますが、コスト的なところも合わせて。
断熱の基本の考え方からすると断熱材で家一軒をすっぽり包むことで断熱気密の効果を最善に上げることができます。
しかしリフォーム、リノベーションではなかなか理想通りできないのも現実。
まず、やれるところから始めるというのが私の考え方。
段階的につくっていくことも視野に入れながら高断熱高気密化を進めていきます。
どの部分から始めていくのがいいのか?
各家の条件もそれぞれ違うので一概には言えませんが、解体復旧に手間があまりかからない部分からとなるでしょう。
そういう意味では二重窓を取付けるのが取っ掛かりやすいですね。
断熱ロスが一番大きい部分でもあるし、解体がほぼないので。
壁がどうしても最後になりやすいのですが、長い目で見て考えておきたいですね。
内側からだけでなく外側からも断熱できるということを理解しておくと計画が脹らみます。
内装を変えるのか外壁を変える時なのか2つの選択肢ができますから。
今年から省エネ基準の説明義務というのが始まりました。
国の定める断熱に対する基準をクリアしているのかどうかをお客様に説明しなさいというルールでクリアしなければならないということではありません。
2025年あたりには施工義務化されるようですが。
ただこの省エネ基準、とても低いレベルなのです。
この基準をぎりぎりクリアするくらいだと逆にそれだけお金をかけるのがもったいないくらいの低水準です。
光熱費をしっかりコストダウンできるくらいのレベルの断熱気密をするべきです。
導入のイニシャルコストは確かに多少上がりますが、光熱費のランニングコストを抑えられるので低断熱住宅と比べたらトータルコストはいずれ逆転します。
快適さは初めからずっと保たれるのでどちらが得かというのはいうまでもないですね。
リノベーションでもHEAT20という基準のG1レベルはクリアする断熱はしていきたいですね。
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