こんにちは。
朝からいい降りの雨です。
よりによってこんな日に息子はスノボーへ出かけていきました(苦笑)
雪山は良いコンディションであることを祈るばかりです。
国の断熱リノベと都の高断熱窓助成金の申請が昨日ようやく許可が下りました。
一ヶ月半近くかかったでしょうか?
2ヶ月程度の余裕をみて計画していかないとダメですね。
お客様もやきもきして待ってもらったと思います。
待ったかいがあったと思ってもらえるようにがんばって施工していきたいと思います。
それにしても書類の修正も重箱の隅をつつくようなものが多く、(私のミスには違いないんですけどね。。。)
お役所だよね~と何度もうなってしまいました(苦笑)
話はすっかり変わりますが、
床板の構造って見たことありますか?
釘などは見えないのにどうしてしっかり固定されてるのだろう?と不思議に思ってる人もいるかもしれません。
凹凸をかみ合わせて張られていくのですが、
オス部分にこういう位置、角度で釘を打って固定します。
30センチおきぐらいに打ちます。
板の裏面にはボンドを塗布するのですが、無垢材を使用する場合、私はこのオス部分の下あたりにしかつけません。
床板にアソビを設けるというイメージです。
木は痩せたり膨らんだり、ねじれたりと動くものだからです。
裏面べったりとボンドを付けるとこの木の特性で割れたりしてしまうのです。
多少床鳴りが発生する可能性もありますが、板が割れたりするよりいいですよね。
ボンドがなくて床鳴りする場合は後からでも直すことはできるので心配ありません。
そしてこの合わせ目が乾燥してる季節だと隙間ができ、梅雨時などは膨らんで塞がります。
これを考慮して床を張るときは気を使って施工します。
冬など乾燥している時期に床を張るときはうっすら隙間をつくりつつ張るわけです。
ここでびっちり張ってしまうと梅雨時に膨らんではじけてしまう可能性があるからです。
また、木は4~5年かけてやせていきます。
やせるということは=水分が木から抜けていくということです。
学生の頃を思い出してみてください。
木などの植物はどのようにして水を全身に送っているでしょう?
導管を通って送ってますよね。
木の板になってもそれは変わらないわけで、板の縦方向に導管は通ってます。
つまり板の切り口は導管の切り口でもあるのです。
ドバドバ水が出てくるわけではないですけど、板の切り口から水分は抜けていくんです。
それは目には見えないレベルなのでわかりませんが時間をかけて水分は抜けていくことになります。
そうするとどういうことが起こるかというと、切り口である板の先端部分からやせていきます。
それは困ったことがおきます。
床板の先端部分と真ん中あたりで比べてみると床板の巾が変わってきてしまうのです。
1mmくらいは平気で変わります。
これを意識しないでびっちり張ってしまうとどうなるか?
板のつなぎ目のラインが真っ直ぐでなくなってきてしまうのです。
9センチ巾ほどの板を何列も張っていく中で真っ直ぐさが保てなくなると収拾がつかなくなってしまうのです。
そうならないようにするためにどうするかというと、
板の真ん中部分はピッタリくっつけて張り、先端部分は少し隙間を空けて張ります。
したがって無垢の床板が隙間があって張られていることは施工不良ということではなく、気遣いされて張られているということをご理解くださいね。
合板のフローリングではこのような気配りは一切必要ありません。
無垢の床板を張るには大工の経験と知識が物を言うって感じでしょうか。
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