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執筆者の写真Kawabe Fumi

珪藻土・漆喰の塗り壁のメリット、楽しみ方は?

カテゴリー, 自然素材の中で暮らす/室内壁


木の家・自然な家で、あなたの暮らしを楽しみませんか?

東京・多摩エリアの「つくり家工務店」です。






「つくり家工務店」のおすすめは、室内壁を珪藻土や漆喰の塗り壁にすることです。


塗り壁には、調湿効果があるなどのメリットや、自分で塗るといった楽しみ方があるからです。


まずは、調湿がなぜ必要なのかを解説しますね。




室内の調湿が重要な理由を知っていますか?


調湿とは、文字通り湿度を調整することです。


加湿器や除湿器などの器具で調整するほか、さまざまな調湿建材を使うことで、調湿することができます。


なぜ調湿が必要なのかというと、結露などで家にダメージを与えることに加えて人体にも悪影響を及ぼすからです。


私も仕事柄さまざまなお宅にうかがうのですが、湿度のバランスが崩れた部屋はやはり空気が悪い。


感覚的に「あまりここにいたくないな」と思ってしまいます。


調湿されてないと何が起こるのかをまず知っておきましょう。



木材が腐りやすくなる


湿度が高まると木材が水を吸って腐朽菌が繁殖しやすくなります。


結露も発生しやすくなるため、木材に限らず家全体がダメージを受けることになります。



ものが劣化しやすくなる


美術館などでも、展示品の保存にとても気を使っている様子をテレビで見たりします。


美術品もそうですが、元々が木由来のものが多いわけで、湿気が多いとどうしても腐りやすくなりますね(乾燥しすぎてもよろしくはないですが……)。

  

金属もしかり。


ほぼプラスチック製品以外は、湿気と戦わなければならないと言えるでしょう。



カビやダニが増殖しやすくなる


   湿度が60%を超えてくると、カビやダニが増殖しだすと言われています。


   家だけではなく、人体にも影響を及ぼしてくることになります。



風邪をはじめとする病気になりやすくなる


湿度が高くても人体に影響がありますが、低くても悪影響があるのです。


湿度が40%を下回ってくると、乾燥でのどや皮膚にトラブルが起こってきます。


冬の低温乾燥は、ウイルスの動きが活発になるのでインフルエンザなどが流行するのです。


いかがでしょうか? 調湿が家にとっていかに大切かわかるでしょう。


湿度は50〜60%あたりが、健康な生活に適しているようです。


高すぎても低すぎてもいけないのが難しいところですよね。



珪藻土・漆喰には、快適な空間をつくる効果があります



室内環境を整えるために、「つくり家工務店」では珪藻土などの塗り壁をおすすめしています。


「調湿だけを考えたら除湿器、加湿器に任せておけばいいのではないか?」


「あえて手間をかけて塗り壁にしなくてもいいんじゃない?」


なんて考える方もいますよね。


自然素材の塗り壁は、見た目、雰囲気だけをとっても採用する価値はあるのですが、それだけではない、さまざまな機能性も兼ね備えているのです。


現場で作業をしていても毎度穏やかな気持ちになるのですが、この感覚は、塗り壁が作用しているのは間違いありません。


それでは珪藻土、漆喰の特徴を3つお伝えしますね。


  1. 調湿効果

材質として多孔質(顕微鏡レベルで見ると穴だらけ)なので、この穴で水分を吸収することができます。


湿度が70%を超えると吸いはじめ、40%を下回ると吐き出すと言われています。


  1. 消臭効果

ペットやタバコなどの臭いも、前項でお話した多孔質の穴に吸い込みます。


  1. マイナスイオン効果

最近の研究で、マイナスイオンが発生することが明らかになりました。


私が現場で感じている癒された気持ちに包まれるのは、このマイナスイオンの効果ですね。



中でも珪藻土は、こういった機能にすぐれているためか、最近はさまざまな商品が売られてます。


珪藻土は自らの力だけでは固まることができず、固化材というものの助けが必要となります。


そのため、固化剤は何を使うか?


珪藻土とのバランスは最適か?


など、メリットである機能性を最大限生かせる配合が求められます。


最大の特徴である多孔質を塞いでしまう可能性もあるため、正しい選択が必要となります。


当社では、固化材や配合にもこだわって製品にしてるメーカーの珪藻土を採用しています。



自分で壁塗りも楽しめる!左官塗りの3つのコツ





ほかにも塗り壁には、楽しみ方があります。


珪藻土を、できたらぜひ自らの手で塗ってみてください。


「難しくないの~?」


「時間がかかりそうですね、迷惑でないですか?」


いろいろ心配される方がいるかと思いますが、


「大丈夫です!」


もちろんプロの左官さんのようにはいきませんが、暮らしに支障が出るような仕上がりになることはありませんから、ご安心を。


最後の手段として、左官さんに手直ししてもらうこともできますから(笑)。


心配な方は、トイレなど小さい部屋だけやってみるのでもいいと思います。



なぜお客様に塗ってもらうことをお勧めするのかといいますと、


「自ら家をつくっているんだ」と実感してもらいたいからです。


家づくりを楽しんでもらいたいし、家に愛着がわいてくると思うからです。


そして、自分の家に、暮らしに向き合うことができるようになるからです。



左官塗りの簡単なコツを3つお伝えしますね。



  1. 養生が6〜7割


           養生とは、珪藻土等がはみだしても大丈夫なように、塗らない部分をマスキングテープや


ビニールシートで保護すること。


   慣れないこともあり、養生に時間がかかることが多いです。


   印象としては、全体の7割ぐらいは養生をやっている感じです。


   しかし、養生の良し悪しが仕上がりを左右すると言っても過言ではありません。


   忍耐の時間ですが、がんばりましょう。



  1. 細かいことを気にせず大きな視野で


   塗りだしたら、できるだけ大きなストロークでコテを動かしましょう。


   1点を見るというよりは、壁全体のバランスを見ながら塗るのがコツです。



  1. 境目を丁寧に


  天井と壁との境、壁と床の境、壁と柱などとの境は、特に意識してキレイに仕上げるようにする

と上手くいきます。



いかがですか?


これまで何回もお客様が壁を塗るのを見てきましたが、


「失敗だった」「やらなければよかった」


なんて言った人はいません。


思い通りにならなかったことも含めて、いい思い出になってるようです。


家に近づくという意味でも、ぜひやってみてください。



家づくり、どこから手を付けていいかわからない方へ


そんなあなたにぴったりの小冊子をつくりました。





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