カテゴリー, 土地に暮らす/サスティナブルに生きる
木の家・自然な家で、あなたの暮らしを楽しみませんか?
東京・多摩エリアの「つくり家工務店」です。
今日のテーマはサスティナブルについてのお話、2回目。
前回、サスティナブルとは?についてお話しました。
地球温暖化、生物多様性、森林伐採、環境汚染が要因となって暮らしづらくなってるこの世の中を、どのようにしてリスクを減らし、未来の世代につないでいくかがテーマでした。
最後に、建築ではどんなことができるのかもお話しました。
今日はそこをもう少し掘り下げてお話してみたいと思います。
丈夫で長持ちする家づくり
文字通り、長持ちする家をつくること=サスティナブルなのですが(苦笑)
特に長持ちする家とは、構造体であり、目につきにくいベースになる部分の強化になります。
安ければいい、使い捨てで、新しい家を次から次へとつくっていけばいいというこれまでの考え方とは決別しなければなりません。
日常生活でも「土台をしっかりしなければ…」とか、「基礎を大事に…」などと言ってるわりに、肝心な家は、案外このあたりがおざなりになってないでしょうか?
また、日本では地震に対するリスクも考えなければいけません。
地震に対する強度は当然のことですが、地震に耐えたあとにも、さらに住み続けることができる強度が必要なのです。
耐震等級で言えば、3になります。
構造体というベースをしっかり長持ちさせることで、このあと付加すべき断熱気密の機能も必然的に長持ちします。
家をすっぽり包んで賢い家づくり
構造体というベースをしっかり固めたら、断熱気密で家じゅうをすっぽり包みましょう。
メリットは、これまでもお話してきましたが、快適な生活環境を得ながら省エネにも寄与するのです。
賢い家づくりと言えますね。
空気が外に逃げないので、室内の気温は一定の温度で安定しやすい。
気温が安定すると、必要以上に冷暖房にエネルギーを使わなくてよくなる。
これからの電気代を考えると、年を追うごとにこの省エネは効果を発揮するわけです。
また、健康面からみても、一定の気温を保てるのでヒートショックなどの問題を解消する方向に導いてくれるでしょう。
空き家を有効活用することで世代と世代をつなぐ懸け橋に
現在、全国で空き家は850万戸にのぼり、空き家率も14%になるそうです。
10軒のうち、1.4軒は空き家なんです。
どう思いますか?
これは年々増えていきます。
現実的に周りが空き家だらけになってしまったら、物騒な社会になってしまいます。
相続の問題があったりと、空き家の抱える問題は簡単なものではないこともわかります。
自治体にも抜本的な改革の大英断を望むところですが、有効活用することが何よりもの解決策なのです。
人が住まない家は、加速度的に劣化していきます。
ただ、朽ちていくのを指をくわえて待っているのは、もったいなさすぎです。
新築から中古住宅のリノベーションに主軸を移していけば、それだけでも木材をはじめとする材料の省エネにつながります。
さらに、1軒、1軒が長持ちする家をつくることで孫の世代まで暮らせれば、これまでの世代ごとに新築するような状況に比べて明らかに省エネになります。
家族ではなくても、価値のついた家であれば、住みつないでいくことができるようになります。
この考え方が根付けば、家族の人数の増減によって移り住み続けていくことも可能でしょう。
ちなみに、アメリカでは住宅流通量の80%が中古住宅です。
かたや日本のそれは15%ほどです。
新築が魅力的なのはわかるのですが、中途半端な質の新築を建てるならば、中古住宅でしっかり性能を上げていくことが、サスティナブルな暮らし方であり、何世代ものトータルでの住宅費は、かなり下げられるのではないでしょうか?
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