
はじめての方へ
家と聞いて、どんなイメージを持っていますか?
「我が家」「本拠地」「帰るべき場所」「生活の中心」「 家族を守る箱」.....
いろいろ表現できるかと思いますが、
いずれにしても、あなたにとって「かけがえのない場所」ですよね。
そんな、あなたの「家」の居心地はいかがでしょう?
ボーっとできる場所はありますか?
好きなことができる場所はありますか?
家は、あなたの人生の中心にある場所であり、暮らしを楽しむ場所。
家づくりは、あなた自身や家族と向き合い、暮らし方を創造していくことです。
正しい家づくりなんてありません。
あなたが納得すればいいんです。
つくり家工務店は、あなたの「暮らしを楽しむ」を、お手伝いします。
つくり家工務店 「自然な家」
私たちがつくる家を「自然な家」と呼んでいます。
「自然の恵みを活かして、あなたにありのままに、自由な発想で、暮らしを楽しむ家」
であってほしいと願っているからです。
それでは、「自然な家」の考え方をお話してみたいと思います。
大切にしている
「3つの自」と「2つの流儀」
私たちがつくる家は、5つの大切な考え方をもとにしています。
「3つの自」
自分を大切にしてもらいたいという考えから、「自」がつくキーワードで括っています。
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自由を感じられる~自由闊達~

自由闊達とは「広い心で、細かいことにこだわらないこと。のびのびと振舞うこと」です。
あなたの暮らしの中心となる家が、そんなのびのびと過ごせる空間であってほしいと願うからです。
それでは、自由を感じられる家とはどんな家でしょう?
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何も考えずにボーっとできる (何にも縛られていない)
何も考えずにボーっとできる。
何にも縛られない。
この無意識の状態は、精神的に自由、解放されてるような感覚になりませんか?
私はそんな瞬間が大好きです。
私は仕事に煮詰まったりした時には、一旦、手を止めて15分くらい、
思考停止な状態にします。
無になることで、頭が休まり、気持ちが軽くなってくるものです。
リフレッシュした脳で再稼働すると、新たなアイデアが生まれてくることが多いのです。
何も考えずに縛られない、無意識な状態になれる環境があったら、
自由を感じられるのではないでしょうか。
私たちがつくる家は、
頭も、気持ちも解放されるようなスペースであってほしいと思っています。
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夢中になれる
「無意識=自由」な状態は、思考停止にしないと、つくれないのでしょうか?
それだけではないと思います。
自分の大好きなことに夢中になれる時間があったら、その時も、無意識な状態になっていることが多いのではないでしょうか?
私は大工という仕事柄、一人で黙々と目の前にある木に向き合います。
難しい仕事であればあるほど、集中して挑みます。
これがある境界を超えると、いわゆる「ゾーン」と呼ばれるような状態になっていることがあります。
その間は、自分が何を考え、何をしていたのかが、あいまいになっていたりします。
でも、仕事の所作はムダがなく、きれいな仕上がりで完了していることが多いです。
この時、何か脳内にホルモンが出ているのか、とにかく気持ちいいんですね。
夢中になれる瞬間は無意識であり、自由で縛られていない状態なんです。
家には設備や機能も大事ですが、住む人にとって、邪魔物がなく、大好きなことに集中できる場所を、つくれたらいいなぁと考えてます。
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自分で決める
「自由」とは「自ら理由を持つ」と書きます。
つまり、自分で決めるということです。
本来の意味からすると、自由とは、意識のある中で感じるものなのかもしれません。
私はこれまで、自分の人生を自分で決めてきたと思います。
大切にしてきたことは、
「常識にとらわれない」
「人の意見に左右されない」
「自分のやりたいことをやる」
「自分でレールを敷いていきたい」
「自分を通すが、最低限の筋も通したい」
ということです。
それぞれの決断は、良かったなぁと思ったこともあったし、
失敗したなぁと感じたこともありました。
でも、後悔は不思議なくらいありません。
自分で決めたことは納得できるというか、受け入れられるんですね。
愛着がわくんです。
これまでのさまざまな決断を振り返ってみると、ワクワクが止まらなかった。
「大学を卒業しても就職せずにバイトして海外に2年も放浪した」
「帰国して、会社員にはならずに大工の親方の下で10年修業した」
勇気はそれなりには必要だったかもしれませんが、自分で決めて、
目標に向かう自分自身が気持ち良かった。
自由を感じられた。
あなたの家づくりにも、たくさんの決断が必要です。
できるだけ、それらと正面から向き合い、自分で決めていくことをおすすめします。
わたしは、そこにできるだけ寄り添っていけたらいいなと考えています。
意識のある中で、あるいは無意識な状態で、いずれの場合でも、
自由を感じて、生きてきました。
無になれる時間や場所は気持ちがいい。
自分で決めた生き方は気持ちがいい。
つまり、自由を感じられると気持ちがいいのです。
「気持ちいい」を楽しむのが、暮らしを楽しむことになるのかなと思います。
私は、何にも縛られない、自由を感じられる家づくりを目指しています。
2.自然体でいられる~自然法爾~

自然法爾(じねんほうに)とは、仏教用語で「もののありのままの姿が真理にのっとっていること」
あなたの家が、自然に受け入れられるもの、森などの自然に包まれているようなしっくりくる感覚であってほしいと願っています。
それでは、自然体でいられる家とはどんな家でしょう?
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自然体になる
自然体とは、
「気負わずにありのままでいられること」
「物事をフラットに考えられる」。
「先入観や常識などに囚われることなくすべてを受け入れる準備ができている」
自由を感じられる家を前述しましたが、自由を感じるためには、自然体であることは、欠かせない条件だと思います。
何にも縛られない状態=どの方向にも動ける状態、だと思うからです。
自然体とは、武道における基本姿勢を表しているそうですが、臨機応変に対応できるフレキシブルさを持ちつつ、動かない時は、何事にも動じないバランス感覚を持つことは、自分を生きる上でも大切な要素になりうると考えています。
いつもゆるゆるで、というわけではなさそうですね。
どのようにでも動けるように、神経を研ぎ澄ませておく必要もあるのだと思います。
例えば、自然界の動物たちを見ているとわかると思います。
穏やかな行動をしつつも、常に天敵の存在は忘れない。
恐れているのではなく、準備をしておくという感覚です。
常に緊張してる必要はないけど、どこか筋の通った生き方、暮らし。
それが、自然体でいられる家をつくっていくのではないでしょうか。
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自然と共に生きる
もし、あなたが森の中にいるとしたら、どんな様子をイメージしますか?
目に優しい緑、心地良い匂い、枝が風で擦れ合う音、木々の合間から見える青空。
嫌なことも吐き出せるような解放感。
こんな感覚を、家の中でも味わえたらどんなに気持ちいいでしょう。
人間も本来、自然界のもののひとつ。
自然に抱かれて暮らしてきたのです。
だからこそ、自然由来の素材に囲まれて生活するのは心地良いのです。
なんなら、ごくごく自然なことなのです。
機能的であったり、合理性を頭で考えすぎるのではなく、シンプルにカラダで味わう「気持ちいい」を大切にした家づくりをしています。
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無理をしない
家という箱の中に、ありとあらゆるものを、詰め込みすぎないように気をつけています。
もちろん、必要なものを過不足なく備えることは大事です。
でも、やりすぎは禁物。
機能的、合理的が、必ずしも心地よいとは限らないからです。
後からできることは残しておいてもいい、と私たちは考えています。
できるだけシンプルな形でつくり、強いてはムダな部分をつくる。
そこから、住みながら必要なものを、その都度加えて整えていく。
あなたの暮らしを楽しむ家は、時間をかけて、理想に近づいていけばいいのだと思います。
時間をかけることで、あなたの精神的なストレス、コスト的なストレスを減らし、ゆとりをもって、家づくりを進めることができるのではないでしょうか。
いかがでしょうか?
自然体でいられる家は、肩の力が抜けた、穏やかで、自分らしく過ごす空間です。
また、人間が、自然界の中で生きている動物の一つであることを忘れないで生活をする場所なのではないでしょうか。
3.暮らしを整える~悠々自適~

悠々自適とは、「世間の騒がしさや雑事から離れ、心静かに過ごすこと」または「のんびり、自分の思うままに過ごすこと」です。
悠々自適というと、なんとなく、贅沢な暮らしをイメージするかもしれませんが、そうではなく、他人を気にせず、自分に合った悠々自適を目指せばいいのです。
それでは、暮らしを整える家とはどんな家でしょう?
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暮らしを深める
あなたや家族の暮らしに、心地よさ、楽しさにフォーカスしてより良いものにと追及していくことは大切なことだと思います。
特に、暮らしの三本柱となる衣食住や、家族それぞれの趣味を深掘りしてみることで、世界は広がり、あなたの感性を豊かなものにしてくれるでしょう。
同時に、より安定した自然体にたどり着くことになると思います。
暮らしを整える家とは、年数を重ねるごとに味わい深いものになるのではないでしょうか。
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「足るを知る」
過不足なく、不自由することなく暮らせることは大切です。
でもそれは、高性能な設備がすべて整っているというのではなく、あなたの暮らしに合った設えさえあれば充分なのかなぁと思います。
その塩梅を知り、それに満足し、感謝するのが、「足るを知る」。
それが、暮らしを整えるための第一歩ではないかと思います。
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雑を減らす
暮らしを整えるためには、雑な考え方を減らし、一つ一つ丁寧に扱い、暮らすことだと私は考えています。
雑な暮らし方は、家の中も散らかっていくでしょう。
心の持ちようも荒れたものになっていくでしょう。
そうはなりたくないなぁと常々思っているのですが、私は、ぬかりなくであったり、きちんとこなすことが得意なほうではありません。
むしろ現場で整理整頓ができず、モヤモヤしていました。
そこで一念発起、雑な思考からの脱却として一つのことを始めました。
大きいケースをひとつ用意し、ここには何も気にせずに、使った道具はすべて乱雑でもいいから入れるということをしました。
あちこちに散らばった道具は減り、現場はすっきりとし、安全も担保されました。
道具を探す時間も減りました。
道具の所定の場所を決め、使ったらそこに戻すというのが一番ですが、現場では諸条件が変化していくので、なかなかそこまではできません。
大きいケースの中を探しまくるという不便さは、まだ残るのですが、いずれ見つかるという安心感は絶大です。
少しずつでいいから、雑を減らし、物事すべてを、丁寧に捉えてみると心穏やかになります。
丁寧に捉えるくせがついたら、暮らし方も洗練されてくるのかと思います。
一つできたら次の一つへと、暮らしやすさをアップグレードする。
それが、暮らしを整えることなのだと思います。
私たちが大切にしている「3つの自」についてお話しました。
自分を大切にしてほしいと言いましたが、周りへの迷惑などを顧みず、自分勝手に好きなことをするべきだと言ってるわけではありません。
人は一人では生きていけません。
人と関わりあって、楽しんだり、幸せな気持ちになったりするのですから。
大切なことは、自分という軸を持った上で、他者を尊重することだと思います。
これができることが「自立する」ということだと思います。
私もまだまだその境地にたどり着いていないのですが、常に意識している目標です。
お気づきになったかもしれませんが、この「3つの自」は、互いが互いを補完し合うような関係になってます。
この「3つの自」が嚙み合うことで、つくり家工務店「自然な家」ができているのです。
「2つの流儀」
私たちが「自然な家」をつくる際に、欠かすことのないやり方であり、心構えです。
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丈夫で長持ちである

「自然な家」では、丈夫で長持ちであることがすべてのベースになっています。
あなたの家が、ハードな面からも、ソフトな面からも、家族の将来を安心で支える存在になってほしいと願っています。
それができた時、愛を感じられる家になっているのではないでしょうか。
ハードな面では、大地震にも負けない構造を持つことがベースです。
耐震等級3は基本仕様となります。
マグニチュード7前後、震度7の熊本地震レベルの大地震にも耐え、その後も住み続けることができる家が、将来への安心となります。
また、断熱気密を強化することで、過ごしやすい住環境をつくり出し、健康増進と冷暖房費の節約が期待できます。
確かな素材、施工を選ぶことで、2世代、3世代先まで、精神的な安心を得られるのです。
2.一緒につくりあげていく

私はあなたの「暮らしを楽しむ」に寄り添うことを大切にしています。
家づくりも「暮らしを楽しむ」の一部。
私だけではなく、あなたも一緒に楽しんでいただきたいと思っています。
作業を一緒にしていただくことも大歓迎ですし、あなたの暮らし、
将来と向き合ってもらい、その思いを、私にぶつけてほしいと思います。
例えば、オーダーでつくるキッチンや洗面台、収納スペースは、あなたの使い勝手、習慣、そしてスペースなどを、ゼロから吟味して、あなただけのオリジナルをつくりあげていきます。
コミュニケーションの中で、些細なことから意匠的な部分も決まってくることもあります。
「丸みを帯びているほうがお好みかな?」とか、
「この人は武骨な感じがいいかな?」など
あなたの心地いいに寄り添いたいのです。
機能面でも、いかにあなたの頭の中に、近づけるかをチャレンジしていきます。
コミュニケーションを重ねる中で、私の「経験の引き出し」からぴったり合うものを
引っ張ってきます。
いつだってやりすぎは禁物ですが、さりげない工夫をどれだけ加えられるかを探すのが、私の大好きなところです。
いちばん大事なことは、あなたの本当のニーズにたどり着くこと。
お客様の思い込みや気づいてないことに気づき、提案することが、私の大事な役割です。
時には固定観念や常識から外れる提案をすることもあります。
しかし、理にかなっているのならば、問題はないのです。
そこに必要なのは、一緒につくりあげていこうとする思いと共有です。
「2つの流儀」に共通していることは、妥協せずつくること。
既製品がないからあきらめる、ということはしたくないと考えています。
あるもので、できる方法で、あなたのニーズに応えたいと思っています。
「あきらめない」が私たちの根底に流れるものです。
私たちがつくる「自然な家」についてお話しました。
建築方法や、設備、機能、仕様が大事なことはもちろんです。
でも私たちは、それ以前に、あなたの生き方や考え方をより重視したいと思っています。
あなたにぴったり合わない家だとしたら、ただの無用の長物でしかないからです。
そして、心の底から「暮らしを楽しみたい!」「幸せになりたい」と考えるあなたの家を一緒につくっていきたいと思っています。
「自然な家」とはあなたがあなたにありのままでいられる空間だと考えています。
あなたの理想の暮らしを築いていく上で(土台、支え)となるのが
「自然な家」であると、私たちは信じてます。
本来、人間は、自然の中でありのままに育まれるのが、心地良いはずなのですから。