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  • 執筆者の写真Kawabe Fumi

大工さんが使うトンカチには木と建築に対する愛があふれてるんです!




おはようございます。


昨日は会社の今後を勉強。


自分と向き合うことでもありしんどいことも。。。


整理して前進あるのみです。



わたしたち大工が使う玄のうをよ~く見たことありますか?


玄のうって何?からですよね。


平たく言うとトンカチのことです(トントン、カチカチという擬音から名付けられてるみたいです)


かなづちなんて言い方もありますが厳密には違います。


かなづちは片側が平らでもう片方がとがってたり釘抜きになってます。



玄のうは主に大工さんが使うのですが、。


叩く面が左右ひとつずつ2つありますよね。


よ~く見ると面が違うんです。






片方は平ら。


もう片方は微妙に丸みを帯びているんです。


ホントによく見ないとわからないくらいなんですが。。。



なぜか?



基本は平らな面で叩きます。


釘も平らな面で打つんですが最後の1発2発を丸い方で叩くのです。



打痕という木材に傷をつきにくくするためです。



機会があれば試しに一度木に釘を打ってみてください。


違いは一目瞭然なので。


日本の先人の知恵というか木に対する愛を感じずにはいられないですよね。



ちなみに丸い方の面の正式名称は”木殺し面”と言うそうです(私も知りませんでした(苦笑))


木殺しというのは今度は逆に木を叩いて一時的に木を圧縮させることです。


継手や仕口など木を凹凸にして繋げるときに凸部分を一時的に圧縮させることでスムーズに接合させる裏技です(笑)


死語になるくらい使う機会は減ったし、知らない大工さんもいるかもしれませんね。


物騒な名称ですがこれも重要な部分を痛めないようにするための一手間。


精度の高い仕事をこなすと同時に少しでも長く木が活きることを気配る大工の思いやりが伝わってきます。


自分は普段の仕事にこれだけの思いやりをもって取り組んでいるのか?


会社の今後を考えた時、一番大事なことがここにあるのではと、改めて原点からぶれない仕事を心掛けたいと思いました。



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