大工がつくる自宅/間取り編:2階リビングで暮らしやすさを生む工夫
- Kawabe Fumi
- 2 分前
- 読了時間: 2分

自邸の設計で一番悩んだのは、リビングをどの階に置くかでした。
私たちの土地は北側に道路、南側に隣家があり、1階はどうしても日差しが入りにくい環境です。
そこで思い切ってリビングを2階に上げ、個室を1階にまとめるという間取りを採用しました。
これにより、2階のリビングは南側からの光をたっぷり取り込み、家全体の重量バランスが安定すると同時に、4つの個室を確保しながら生活動線をシンプルにできます。


2階リビングの魅力は、採光だけではありません。
高い位置にあることで周囲の建物の影響を受けにくく、一日を通して自然光を取り込みやすくなるほか、風通しの良さも期待できます。
バルコニーがある東面は隣が草地、畑で広く開けているので、カーテン等を開けたまま過ごせます。
開放感のある暮らしが楽しめるのも2階リビングならではのメリットです。
高台に建つ場合は眺望も抜群で、季節の移ろいを室内から感じられます。
もちろん課題もあります。
買い物帰りの重い荷物を2階まで運ぶ手間や、階段による負担は決して小さくありません。
玄関とリビングが離れているため家族の帰宅に気づきにくく、自然と会話の機会が減るという声も耳にします。
こうしたデメリットを最小限にするために、報連相を家族内でも意識してます。
暮らしにひと手間加えることで豊かな暮らしがつくられていくのではないでしょうか。
また、屋根断熱と高性能窓をはじめとする高気密高断熱、換気を進めることで夏の暑さを抑え、1階も2階も温度差の少ない快適な空間を目指しました。
間取りは土地の条件や家族構成によって最適解が変わります。
2階リビングは採光やプライバシーの面で魅力的な選択肢ですが、階段の負担やコミュニケーションの課題も考慮して設計することが大切です。
次の記事では、自然素材や造作家具など、さらに暮らしを豊かにする工夫についてご紹介します。





コメント