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【素材編】無垢材と塗り壁、なぜこの組み合わせなのか

  • 執筆者の写真: Kawabe Fumi
    Kawabe Fumi
  • 6 日前
  • 読了時間: 4分
珊瑚壁と西南桜の床材
珊瑚壁と西南桜の床材

それは、僕が家づくりで一番大切にしていることです。

でも今回、自分の家を建てて、改めて気づいたことがあります。

「自然素材」って言葉は簡単だけど、実際にどの材料を選んで、どう組み合わせるか。そこに、大工としての経験と、住まい手としての感性が試されるんだな、と。

4種類の床材を、部屋ごとに

今回、床材は4種類使いました。

普段よく使っている西南桜、ナラ材、パイン材。そして、中途半端に残っていたハードメープル。

西南桜
西南桜
パイン
パイン

部屋の途中で変えるとかじゃないですよ。部屋ごとに、です。

正直、色味は全然違います。西南桜は落ち着いた赤褐色、パインは明るい黄色、ハードメープルは白っぽい。

でも、無垢材っていうだけで、案外なじんじゃうんですよね。

それぞれに表情があるから、違いを違いとして楽しめる。ピシッと均一だと、かえって違いが気になるんですけど、無垢材は不思議とそうならない。

ナラ材と西南桜
ナラ材と西南桜

初めて使った「サンゴ壁」

左官壁塗り
左官壁塗り

壁材は、今回初めての挑戦がありました。

サンゴ壁です。

サンゴの死骸を使った、石灰系の塗り壁です。珪藻土と似た機能性があって、調湿してくれるし、匂いも取ってくれる。

これは妻の希望で。友達と一緒に講習会に行ったらしくて、「とてもいいものだから、ぜひ使ってほしい」と。


正直、コスト的にはちょっと高かったんですけど、まあやってみましょうかと。

珪藻土と比べて、匂いがないのがいいですね。珪藻土って、塗った直後は結構匂うんですよ。石灰みたいな匂いが。

2階のリビングと寝室、トイレに使いました。

実感としては、悪いものではなさそうです。

紙クロスで、在庫を使い切る

他の部屋は、オガファーザーという紙クロスです。

これは、僕が普段からよく使っている素材。本来は塗装の下地用なんですけど、そのまま使っちゃってます。

オガファーザー
オガファーザー

紙クロスは、1本単位でしか買えないんですよね。

一般的なビニールクロスは、クロス屋さんがメーター数を測って、必要な分だけ頼むので余らない。でも紙クロスは、1mだけ使うっていう場合でも、100mの1本を買わなきゃいけない。

だから、どうしても在庫が残っちゃう。

今回は、その在庫を全部使おうと思いました。だから、部屋によってちょっと柄が変わったり、天井と壁でちょっと違ったりします。

でもこれも、無垢の床と同じで、それぞれの違いを楽しめばいいかなと。

紙なので、湿気もよく吸ってくれます。

枠材だけは、コストを抑えて

枠材、つまり窓枠とかドア枠は、ゴムの木の集成材を使いました。

コストを下げるという意味もありました。

枠材ゴムの木
枠材ゴムの木

ゴムの木って、その名の通りゴムが抽出できる木なんですけど、見た目はタモに似ているんですよ。落ち着いた感じで。

ゴムの木と聞くと柔らかそうなイメージがあるかもしれませんが、全然硬いです。

普通にカウンター材として使ったり、階段にも使っています。

天井は、全部すのこ

今回の一番の実験が、これです。

天井を全部、すのこにしました。

すのこ天井
すのこ天井

これはちょっと、一般的には提案しないやり方ですね。

でも、やってみたかった。

下地材の木材を天井に用いたんですが、意図せず強い迫力と存在感が生まれたんです。

節があろうとなかろうと、それを「自然の木」として受け入れる。

高価な材料を使わなくても、良いものは作れる。素材の「本質」を追求すること。それが、僕のやりたいことなんだと、改めて思いました。

白壁と無垢材のシンプルさ

全体としては、割とシンプルな色づかいです。

白い壁に、無垢材の色。色はその無垢の木の色味をそのまま出す。

壁、無垢板のコントラスト
壁、無垢板のコントラスト

キッチン周りだけ、レッドシダーという特徴のある無垢材の羽目板を使っていて、そこがアクセントになっています。

木の素材感をインテリアにする。

そういう考え方ですね。


取っ手は、今回2階は真鍮製にしました。これも新しい挑戦です。

今まではロートアイアンの黒を使うことが多かったんですけど、真鍮もいいなと思って。


経年美化を楽しむ

無垢材の良さは、時間とともに変化していくこと。

傷もつくし、色も変わる。でもそれが味になる。

無垢の構造材
無垢の構造材

塗り壁も同じです。時間とともに、その部屋の空気に馴染んでいく。

僕は、そういう「経年美化」を楽しめる家が好きなんです。

だから、自分の家でも迷わず自然素材を選びました。

次回は、間取りの話をします。2階リビングにした理由、シンプルな間取りへのこだわり。

そこには、暮らしやすさの秘密があります。


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