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造作編:手を動かして暮らしを自分事にする

  • 執筆者の写真: Kawabe Fumi
    Kawabe Fumi
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分
オーダーメイドキッチン
オーダーメイドキッチン

前回までの記事では、自邸兼モデルハウスの理念や間取り、素材についてお伝えしました。第4弾では、自分の手で作り込んだ造作家具と収納に焦点を当てます。既製品を使わず、一つひとつ暮らしに合わせて形にすることで、家そのものが愛おしい存在になりました。「完成した家に住む」のではなく、「暮らしながら家を育てていく」感覚とでも言えばいいでしょうか。その体験を今回はお伝えしたいと思います。

カップボード
カップボード

キッチン収納は、全部引き出しに

自宅のキッチンは吊り棚を減らし、収納をすべて引き出し式にしました。上から見下ろせるので、どこに何があるか一目でわかります。引き出しの台数が増えた分、制作の手間やレール調整に苦労したことも正直あります。それでも、毎日料理をする妻と「ここには調味料を」「ここは包丁とまな板に」と相談しながら決めていった過程が、キッチンを自分たちの場所に育てていく体験でした。使いながら「やっぱりここを変えたい」と思えることも、造作ならではの楽しさです。

洗面台
洗面台

洗面台も、自分たちのサイズで

洗面台は家族の身長に合わせて高さと奥行きを設計し、鏡の位置も納得いくまで検討しました。既製品の機能性と造作の良さを組み合わせたのがこちら。壁出しの水栓はカウンターに水がたまらなくていい。その気持ちよさは、使い始めてから改めて実感しています。テレビ台は本棚と兼用し、普段使う本とディスプレーの小物が自然と同居する、使いながら育てる収納になっています。

本棚とテレビ台
本棚

造作=暮らしが自分事になるということ

造作の最大の魅力は、家づくりのプロセスそのものが暮らしの一部になることです。どこに何を置くかを家族で考え、失敗も含めて形にしていく時間は、完成した後も家具を見るたびに思い出として蘇ります。家族で一緒に本棚や建具を塗装した記憶も然り。傷や汚れさえも「ここを一緒に塗ったね」と語り合える、大切な記録になっています。

手間はかかりますが、その分だけ住まいへの愛着が育ち、長く大切にしたいという気持ちが自然と芽生えてきます。完成品を購入するより時間はかかる。でもその時間こそが、暮らしを自分事にしてくれるのだと感じています。

オリジナル建具
建具

まとめ

造作は機能やデザインの自由度だけでなく、暮らしを育てていく楽しさを教えてくれます。「ここが使いやすい」「次はこうしたい」と自分たちの理想を見つめ直すきっかけにもなる。家が単なる建物ではなく、家族の生活を映し出す舞台になっていく。そんな造作の魅力を、ぜひ次の見学会で体感していただければと思います。


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